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今話題のヤツ 

ども、飯田橋です。

いつもいつもしょうもないことばかり書いていますが、たまには「飯田橋博士の実験ノート」のタイトルらしいことも書いてみようと思います。

そう、今話題のSTAP細胞ネタです。

これでも研究者のはしくれだったこともありますし、一応博士の学位記なら押し入れにしまってあります。
今では全く仕事の役に立ってないけど。
まあ論文のレベルはぶっちゃけ低いのですが、内容について一切でっちあげはないし、5人の教授の前で「査問会」といったほうがいいような厳しい口頭試問の末に勝ち取ったやつです。

それなんで、名刺には無駄に博士って書いてあったりします。
間違ってもヒロシじゃねーからなwww

まず、STAP細胞がどうのってのはやめます。

詳しい内容はググってもらったほうがいいですし、そんなのはテレビでもやってるからw

で、今回問題になったのは、論文に書かれているSTAP細胞の作り方のとおりに多くの科学者が作ろうとしたけれど誰も作ることができなかった、ということが一番大きいです。

実験科学の論文で最も重要なことは、論文に書かれている実験方法で、別の多くの人が同じような結果を出すことができる(これを再現性という)ということです。

この論文の場合、再現性がなかったためにいろいろなアラ探しをされてしまったわけです。

再現性のある論文であれば、かなり荒っぽいですが、分析結果を切り張りしたり、図表を全く別の実験からもってきたり、引用元を書かずにコピペしたことは多少は大目に見てくれたかもしれません。
まあ、論者が記者会見で言った「間違い」とか、「きれいに見せようとした」で済まされてしまうかもしれません。

ただ、再現性のない論文なんてのはただのデッチ上げで片づけられてしまいます。
何年か研究をやっていると、たまにガセネタをつかまされることもあります。
一流誌だから大丈夫だろうなんてやってると、まれに落とし穴があるんですねえw

それよりも気になったのは、3年間で2冊しかなかったとされる実験ノートです。
2chあたりだと、1冊が何千ページもあったんじゃないかとか書かれてますが、そんなものはないw
「広辞苑○冊分」とか、そんなもん重くて持ち運べないってw
(その後4~5冊と言ってたけど、それでも異常に少ない)

私が昔使っていたやつは、コクヨ社製で表紙がハードカバー、紙が厚く、角にあらかじめページ番号が印刷されているものでした。
B5版で200ページあったと記憶していますが、それと同じものは現在は製造していないようです。
背中は平たくなく、丸みがありましたし。

それでも、これにいちばん近いものは、コクヨのリサーチラボノート(HG)として市販されています。かなり高いのねw
(研究室で買ってもらっていたから、値段を知らなかった)
大学院生の時は、生協で普通に売っている150円ぐらいの大学ノートでしたよ。

当時研究室にいた2人の若手研究員(博士号を取得して2~3年ぐらいの人で、現在は2人とも大学の教授)は、年間で1500ページから2000ページぐらい書いていました。
内容は、テレビでどっかの教授がしゃべっているような厳密なものではなく殴り書きに近いようなところもありましたが、とりあえずノートを見ればその実験内容を再現できるものでした。

私は非常にふまじめな(実験サボってパチンコ屋に行ってたりしたw)学生でしたが、それでも年に200~300ページぐらいは書いてましたよ。
博士研究員(それも、30歳にしてはランクがかなり高い)であのノートの量はいくらなんでも少なすぎです。
200回以上STAP細胞の作製に成功しているなら、成功しなかったのも含めて相当な量のノートがなければおかしいです。
(1つの実験に対して1ページ以上使うのが私や私の周辺では常識で、いくつか研究室を変わっているが、これはどこでも同じだった。)

詳しく書いてもアレですが、ノートが最も重要視されるのはアメリカで特許を取る場合です。
(特許の審査がアメリカだけ特殊なため)
それ以外は、論文が書けるレベルの内容があれば、あまり形式にはとらわれません。
別にノートの書き方を誰かに習ったことはないし、教授や指導教員にチェックされるようなこともほとんどなかったし。
ただ、データがいい加減だったり、受け答えがあいまいだったりするとこっぴどく叱られましたね。

ということで、テレビでいろいろしゃべっている教授がいますが、多くはテレビ用のタテマエですw
大学だと超一流の研究室でも、そこまでのことはなかなかやっていないのが実情です。
(企業の研究所の場合は特許が絡むために厳しくやっていると思うけど、どうなのだろう?)

まあ、アレですよ。
実験科学ってのは「論より証拠」的な世界ですから。
あんなシクシク泣いてたり、「STAP細胞はあります」とか言うぐらいだったら、会見場に現物をビンに詰めて持ってきて、そいつを机の上に叩きつけて、「STAP細胞持ってきたわよ、これでなんか文句ある?」と逆ギレするぐらいのほうがはるかに魅力的で素敵な研究者だなあと思ったわけですw

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